前回の山口市に続き、今回は下関でこども食堂地域交流会を行いました。
受け入れをしてくださったのは、川中れんげホームさん。いつも写真等は拝見するものの、実際に訪問するのは初めてです。
この日は水引細工のワークショップが行われていました。講師ももちろん地域の方です。会場は、友達同士で、親子で、あるいはボランティアの大学生と、あるいは地域の高齢の方と、思い思いに水引細工を楽しむ子どもたちであふれていました。別室で学習や読書などをして静かに過ごす子や、受付を手伝う高校生、机に広げられた本などを手に取ってみる子など、広い会場をフル活用してそれぞれの子どものニーズに応じて居場所を作る工夫がされていました。
印象的だったのは、電子ゲームやスマホを持ってきてやっている子どもたち。食堂によっては持ってくることを禁じているところもあるので、案内してくれた方にそのことを聞くと、さも当たり前のように「どうしてダメなの?だって居場所ですよね?」という返事。いつのまにか自分たちの理想を押し付けてしまっているかもしれない大人の姿勢を改めて考えさせられました。
調理の方々が作ってくださったお弁当がたいへんおいしかったのはもちろん、そのお弁当についているひと言カードがまたすてきでした。その日のメニューや食材の紹介などとともに、必ず書いているという「いつでも大人に相談してね」という一言がきらりと光っています。
交流会では、いつも会うスクールソーシャルワーカーさん以外に、地域で長く活動しているマダムたち、食品会社の方、資金調達をする証券会社の方などなど、陰で支えている皆さんのお話を聞くことができました。実に多彩な人材でこの活動が支えられており、ひとりの男性が「大人の夢をかなえるのが僕の役目なので」とおっしゃっておられたのが印象に残りました。きめ細やかな事業陣と頼もしい運営陣が両輪となって、川中れんげホームというファミリーを作っている様子に、子ども食堂の意義と可能性を改めて感じました。
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